引っ込み思案な恋心。-3rd~final~

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「私とあかねちゃんがEクラスみたいだねー」



「あっ、私はFクラス!?バカがバレた感じ?あはは…。柚はさすがのAクラスだね〜」






夏休みに入り、私と映美佳とあかねちゃん、あゆは塾の夏期講習に来ていた。





もちろん去年行った塾と同じ所。





同じクラスのあーさんも誘ったんだけど、親が家庭教師を付けてくれたからと断られてしまった。





一番初めのクラス分けの表をみんなで確認して、映美佳とあかねちゃんがEクラスで、あゆはFクラス、私はAクラス。






「まーたうちらはじかれちゃったねぇ、柚」



「そうだね。でもこればっかりは成績順で分けてるみたいだし…」



「バスケに打ち込みすぎた結果なんだよね〜。もう引退しちゃったし、こっからはマジメにやらないと、本気でヤバイわ」



「…というか、あかねちゃん今年もこの塾で良かったの?」






いきなり映美佳にそう聞かれたあかねちゃんは、いつも通りの笑顔を返してくれた。






「うん!大丈夫だよー。どーして?」



「いや…言いにくいけど、ココ、倉本が通ってる塾なんじゃ…?」



「どーせ一緒のクラスになれないの分かってるし。去年も別のクラスで全然接点なかったから、大丈夫だって。今年は映美佳もいるしねぇー」



「そう?いきなり建物内で会ったりしないかな…」



「その時は無視すりゃいーだけでしょ?いちいち考えてたらキリがないもん、考えないことにしたー」





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