引っ込み思案な恋心。-3rd~final~
一応映美佳が頑張ってくれてるんだ。
何かこういう話聞いてると、あかねちゃんがどんどん自分の殻に閉じこもっているような気がするんだけど…。
塾はともかくとして、学校も休んだら…この時期だし、内申とか気にならないのかな?
でも元々あかねちゃんは健康体で、ほとんど学校なんて休んだことなかったから、ちょっとぐらいなら影響ないだろうけど。
「柚。俺らもそろそろ教室戻ろーぜ。もうすぐ応援合戦の練習の時間だし」
「え?もうそんな時間…?」
私…、今日は最初の方に長縄の練習して、あとはほとんど拓と、そして途中からあゆを交えて話してただけだったような…。
こんな感じで大丈夫なのかな?
「蘇我呼んでこなくて大丈夫か?アイツまだトラックで障害物の練習してたみたいだけど」
「あっ、ホントだ!あれ、倉本くんもまだ練習してるよ?」
「ええ!?アイツら応援合戦やる気あるのかよー?」
倉本くんは…、確か障害物競争と徒競争っていう、去年と同じ種目を選んでいたような…。
でも二人とも、かなり障害物競争に力を入れてるみたいで、応援合戦の練習が次にあることも忘れて集中している様子だった。
だから…教室に戻ろうと歩き出そうとしていた私と拓は、あーさんと倉本くんを呼ぶために慌ててグラウンドへ逆戻りした。
――
―――――