引っ込み思案な恋心。-3rd~final~





「私、同じM小だったコ達と行動してたんだけど…、その中で竹内(たけうち)さんってコが2組の男子と付き合ってて…」



「竹内さんって、学校にメイクして来てて、『ケバイ』って有名の???」



「あゆ…、同じクラスになったことないのに詳しいね」






私は竹内さんとは小学校の低学年の時に同じクラスになったことあったと思ったけど、その時はもちろん格好が派手ではなかったし、そんなに仲良くなかったからあまりよくは知らない。





でもあかねちゃん…、そんなイメージがある人と仲良くしてたなんて。





いくら同じ小学校でも、私は無理かもしれない。。。






「確かにアイプチとつけましてるみたいだから、目力はあるかもしれないけど、そんな怖い人じゃないよ」



「なっ、何だ?その…アイプチだの、つけま…?だの」



「瀬川は知らなくていいよ、そんなの。今は関係ないから」



「いやちょっと待てよ、細井!勝手に話進めんなよー」



「うっさいなー、瀬川は。目を二重にするヤツと付けまつ毛ね。ごめんあかねちゃん、続き話して」






あゆがめんどくさそうに拓に女子のアイテムを簡潔に説明して、あかねちゃんに続きの話を求めた。





するとあかねちゃんはあゆに軽くうなずいて、続きを話し始めた。






「その竹内さんの彼氏もM小の人なんだけど、実は…、柚に倉本のコトを話した時、あの現場…いつもの喫茶店に、その彼氏がいたらしいんだ」



「え!?つまり…、竹内さんの彼氏に柚とあかねちゃんの会話を聞かれてたってこと?」






ななっぺがあかねちゃんにそう問いただすと、あかねちゃんは首をゆるゆると縦に振った。






「男子同士で喫茶店にいたらしくて…。私の話を聞いた竹内さんの彼氏達は、面白がって他の男子にその話を広めちゃったみたいで…」



「それが、あのウワサの発端……?」





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