引っ込み思案な恋心。-3rd~final~
「『あんな言い方しかできなくてごめん』って言われた。『俺はお前が期待するほどお前の事想ってやれないから』って…」
「そっか…」
「それで…、何か踏ん切りついた。私も一応受験生だし、いつまでも恋にしがみついててもしょうがないよね。そう思って…、ちゃんと倉本にも言っといたから。『またみんなで勉強会しよーよ』って」
「………あかねちゃんの気持ちに区切りがついたなら、私はあかねちゃんを許すよ。柚はどうする?」
ななっぺに言われて、私も「うん」と深くうなずいた。
「ちゃんと倉本くんと話し合ったんだね。だったら私も許すよ。…というか、元々そんなに怒ってないけど。疑われてショックだった気持ちの方が大きかったし」
「ホントに疑ってゴメン!あの時は自分のコトしか考えてなかったよ。反省してる」
「いいよ…。私、早くあかねちゃんと仲直りしたいと思ってたから」