引っ込み思案な恋心。-3rd~final~

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そしてHRが終わって10分間の休憩時間。






「柚、班分けどーだった?上手くどっかに入れたか?」



「あ、うん。西田さんと間山さんと蘇我さんに入れてもらったよ」



「へぇ〜。あいつらはそんなに話したコトねーから分かんねえけど、とりあえず良かったな。俺、柚が余らないかと思って心配してたんだけど」






…というか、拓の予感は的中してて、実は余ってた……なんて、言えるわけもなく。





私はたぶん不自然だろうなと自分でも思ってしまうような笑顔を拓に作った。






「俺はマサ達と組んだんだけどな、自由行動が京都だろ?俺、歴史苦手で寺とか神社とか詳しくねえし、行きたいトコとかどーすっかな?」



「自由行動は班ごとなんだっけ?」



「え?いや…、もしかして班ごとじゃねーのか?俺ずっと班ごとだと思い込んでたんだけど。おいっ、マサ!」






私も自由行動のことは自信なかったから聞いたんだけど…。





私が聞いてしまったことで自分の意見にも自信のなくなってしまった拓は、席でうつむいて携帯をいじってる倉本くんを大声で私達の方に呼び出した。





拓の呼びかけに気付いた倉本くんは、めんどくさそうな顔をしながら私達の方にゆっくりやってきた。





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