引っ込み思案な恋心。-3rd~final~
そして拓がタクシーを拾ってくれて、私達5人はそのままホテルに戻ることとなった。
もちろんタクシーの中では会話なんてなかった。
すると、隣に座った拓が無言で私の手首を指差してきた。
そこを見つめると、拓からもらったブレスレットをしたまんまの手首。
拓…、最後まで私が怒られないように頑張ってくれてる。
せっかく今日は一日中付けていられると思っていたのに…
私は拓に小声で「ありがとう」と言ってからブレスレットを外し、それを制服のポケットにそっと入れた。
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