引っ込み思案な恋心。-3rd~final~





「柚、大丈夫か?」



「あいたたた…。拓より短い時間しか座ってないのに、しびれちゃったみたい…」



「ゆっくりでいーから」






ああ、足がものすごくジンジンする…。





拓、よく武田先生に怒られてるけど、こういうの慣れてるのかな?





…というか、慣れちゃいけないんだろうけど。






「私、蘇我さんの様子を見に行ってくる」



「おう。俺は部屋でしばらく寝るかな。正直、昨日はマサ達とものまね大会で盛り上がって、あんま寝てなくて」



「あはは。拓、先生のものまねとか得意だもんね」



「さすがにバスでも寝ずにしゃべり続けてたから疲れたな〜」






やっぱり拓にも疲れが来てたんだね。





私が見る限り、ずっとハイテンションだったから、疲れないのかなーなんて思ってたんだけど。。。









私は拓と別れて、まだ少ししびれが残る足をゆっくりと動かしながら、蘇我さんの所に向かった。













――
―――――

< 98 / 281 >

この作品をシェア

pagetop