夢の案内人~魔法使いの君と~【おまけ完成】
「人間のように、

私たちには寿命はありません、ただ・・」


「・・・ただ?」


「一つだけ犯してはならないタブーを、

破ってしまうと、私は

泡になって消えてしまいます」


悲しそうに微笑んだ。


「まるで、人魚姫のようね?」


「そうかもしれませんね・・・」



「聖夜は死なないのなら、

私は、おばあちゃんになってしまえば、

死んでしまう・・・

あなたが、辛い思いをするんじゃ?」



・・・

少し黙っていた聖夜が、

静かに喋りだした。
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