夢の案内人~魔法使いの君と~【おまけ完成】
「ごめんね・・・」

言いたいことが山ほどあったはずなのに、

その一言で、すべて消え去った。



「辛い思いをたくさんしたんでしょうね」

ママの言葉に、泣きながら首を左右に振った。


「でも、夢帆は強い子だから、

これからも、頑張って生きていけるわよね?」


私は静かに頷いた。


「ずっと、見守ってるから。

傍にはいられないけど、夢帆を遠くから

見守ってるから」


「ママ!!」


ママの姿が、どんどん薄くなる。
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