夢の案内人~魔法使いの君と~【おまけ完成】
私はそっとドアを開けると、

中に入った。


「失礼します」



「お待ちしていましたよ」


聖夜が、椅子に腰かけたまま、

微笑んでいた。


「何で、いきなり私が、秘書なんですか?」



「夢帆以外の女を秘書に置きたくなかった」


「他をあたってください」



「これを断れば、

会社を辞めていただきますよ?」


「・・・」


「これから得意先に行かねばなりません。

行きますよ」

私の手招きして、

先を歩き出した。
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