蜜色トライアングル【完】
しかしその方が良いのかもしれない。
その方がまだ、罪悪感を感じられる。
由弦は遥の腰を両手で抱え込み、勢いをつけて何度も最奥をえぐった。
まるで食らいつくすような動きに、遥は悲鳴を上げる。
「ぁあっ――――!!」
ぎゅぎゅっと体の奥が何度か痙攣したあと、遥はぱたんと力を失った。
絶頂を迎えた体は快楽の余韻に震え、目尻にはうっすらと涙が浮かんでいる。
「……」
その涙に、由弦は木葉の横顔を思い出した。
――――抱きしめた時、木葉の目尻にうっすらと浮かんでいた涙。
その横顔を思い出した瞬間、由弦自身が強張るのを感じた。
「……っ」
白い世界に飛んでいた遥は、由弦の強張りに気づきうっすらと目を開けた。
茫洋とした目で由弦を見る。
瞬間、力強く突き入れられ、再び悲鳴を上げた。