蜜色トライアングル【完】



「恥ずかしがることないわ。女同士ですもの……。何でも、言って?」

「小野寺、さん……」

「さぁ……心を解放するためには、体も開放しなければね?」


馨の冷たい指先がブラウスのボタンを外していく。

その手は腰に伸び、スカートのファスナーも下ろした。


朦朧とした意識の中、ふいに訪れた解放感に木葉は身じろぎした。

ブラが外され、胸が露わになる。

頼りなげに揺れる紅い先端を見、馨は満足げに笑った。


「きれいね、木葉ちゃんの胸……」

「……」

「他のところも、こんなにきれいなのかしら?」


言い、木葉のスカートをずりおろす。

ショーツに覆われた形の良い恥丘に、白い腹部。

馨がふっと息を吹きかけると、ショーツに染みが広がっていった。


「可愛いわね……。本当に、カワイイ」

「……小野……寺……さん……」


木葉は何が何だかわからないまま、馨の手に身をゆだねていた。

何かがおかしいと思うが、頭が茫洋として力が入らない。

< 218 / 222 >

この作品をシェア

pagetop