のたお印の短編集
数合のやり取りの後、後ろに飛び退く永久子。

またも両手を伸ばして猛流に襲い掛かるも。

「はぁっ!」

猛流は跳び後ろ廻し蹴りで両手を蹴り弾く。

外道武士は禁忌の術や剣にのみ頼っているのではない。

限界まで鍛え上げた己の精神や体術も武器とする。

『黒の者』の身に触れても発狂しないだけの強固な精神力があってこそ、彼らは生身で渡り合う事ができる。

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