のたお印の短編集
俯き、黙り込む男。

「覚悟が決まったってぇ顔だな」

ゲラゲラ笑う7号は。

「じゃあまずはお仕置きだ!」

男の喉を鷲摑みにした!

同時に流れる激しい電流。

夜の暗闇に包まれた山中が、青白く照らし出されるほどの激しさ。

並の人間ならば、これ程の電撃を浴びせられて生き永らえられる筈がない。

白煙が立ち込め、焼け焦げた臭いが漂う。

「あぁ?お仕置きのつもりが処刑になっちまったかぁ?」

尚もゲラゲラ笑う7号。

その喉元に。

「あ゛?」

突然手刀が突き刺さり、彼はいとも容易く絶命した。

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