のたお印の短編集
おかしな事を言う男だ。

こんな奴にいつまでも構ってはいられない。

時間が経てば経つほど、警備は集まってくるのだ。

一気に踏み込むサハクィエル!

左右のストレートから半回転して肘打ちをレイノルドの胸板に。

更に後ろ蹴りを彼の腹に!

細身の女性からは考えられない威力に、レイノルドは後退する。

「あらお兄さん…いい体してるのに見掛け倒しね。まるで反応できないじゃない?」

ブロンドの髪を掻き揚げ、サハクィエルはクスリと笑う。

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