のたお印の短編集
サハクィエルの前髪を掠めるレイノルドの拳。

紙一重だった。

あと一瞬でも反応が遅れれば、彼女の美貌は台無しにされていたに違いない。

ならば。

「ハッ!」

サハクィエルは再び間合いを詰める。

今度は打撃ではなく組み技。

低い姿勢からレイノルドの腰にタックルを敢行する!

寝技には知識がないのか、いともあっさりテイクダウンをとられるレイノルド。

ガードポジションも取れないうちにサハクィエルに馬乗りになられ、マウントポジション!

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