のたお印の短編集
冗談ではない。

サハクィエルとて凄腕の工作員だ。

百戦錬磨の特殊部隊員でさえ、彼女の手にかかれば容易く暗殺される。

しかしレイノルド、彼は別格だ。

拳を交えれば交えるほど、新たに知識や技術を習得する。

こんな化け物、まともにやり合って勝てる筈がない。

ならば。

「……」

左腕の腕時計を操作するサハクィエル。

彼女は、その腕時計に向かって小さく呟く。

「照射」

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