のたお印の短編集
「ウェンディ・ティンカーベル、13歳、デンマーク人。ナイフの扱いに長け、大振りな軍用ナイフからバタフライナイフ、特殊な形状のククリナイフ、スペツナズナイフまで何でも使いこなす…緩いウエーブのかかった肩口までの金髪、白い肌、そばかす有り、白いワンピースを着用」

少女…ウェンディのプロフィールをスラスラと言ってのける青年。

「何だてめぇ薄気味悪ィな!私のストーカーか?何勝手に調べ上げてんだよ、あぁ?」

見た目とは裏腹に品のない言葉で青年を罵るウェンディ。

そんな彼女に。

「無差別殺傷により、お前にかけられた賞金…15万8千円…」

青年…南部 夏彦(なんぶ なつひこ)は呟いた。

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