のたお印の短編集
「15万8千円んん?ハッ!」

ゲラゲラと笑い出すウェンディ。

ガード下、下品とも言える彼女の笑い声が反響する。

そして次の瞬間!

「随分と安物首だなぁオイッ!」

蟹股の姿勢から、即座にウェンディは襲い掛かってきた!

低い姿勢を保ちつつ、足の腱を狙ってククリナイフを横薙ぎに振る!

これをステップバックして回避する夏彦。

タタンッ、と。

スニーカーがアスファルトを蹴る軽い音が響いた。

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