のたお印の短編集
「好きな訳ないじゃない、蟲なんて!」

立場逆転。

先程まで従順だった冴子は、支配者としての強い光を瞳に宿す。

「『最底辺』で『蟲』たる貴方に、『頂点』で『生徒会長』たる私が虐げられる、そのシチュエーションに燃えるだけ。恋愛感情なんて皆無よ」

裸体を床に投げ出したまま、それでも冴子は、俊平を『見下ろしていた』。






「『石動 俊平』の貴方には何の価値もないわ、価値があるのは『最底辺』としての貴方だけよ…」





< 75 / 210 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop