のたお印の短編集

海賊×囚人？

穏やかな海。

波は静か、風は軟風。

雲ひとつない青空に、エメラルドブルーの水平線が映える。

そんな大海原に、突如として巨大な船が『舞い降りてきた』。

何もない空間を突き破るように、白波を立てて出現したのはガレオン船。

吃水が浅い為、速度が出るが同時に転覆もしやすい。

小さめの船首楼と大きい1、2層の船尾楼を持ち、4、5本の帆柱を備え、1列か2列の砲列があった。

が、ガレオン船とは16世紀半ばから18世紀頃の帆船の一種。

突如として空間を転移するような機能は当然備わっていない。