てーつなご。


まだよく理解できてない俺に
母さんは簡単に説明した。


要するに、母さんの妹の春子さんが
娘の歩をうちの家の前に置いて出て
いってしまった。
その後電話があってしばらく預かって
欲しいと一言だけ言って切られて
しまったらしい。


まだあんな小さな子を置いて行く
って、どんなだよ!!と思うがようやく
理解できた。


「そういう訳なんだけど、

春子が帰ってくるまで俊平が

いろいろと面倒見てあげてね♪」


『……は?』


………は?


思わず心の声と同時に声が
出てしまったらしい。


「だから、歩ちゃんの面倒を

俊平に任せるって言ってるのよ。

あたしはパートとかでいろいろ

忙しいから、ねっ♪」


そんな笑顔で言われても……


『いや俺だって学校あるし。

第一子どもの面倒って何すりゃ

いいのかわかんねーもん』


「とりあえず、幼稚園の送り迎え、

お弁当作り、部屋は~

まあ、俊平の部屋でいっか♪

さすがのあんたも幼稚園児相手に

盛んないでしょ。」


『っつーか勝手に話進めてんじゃ

ねーよ!!最後だいぶ引っ掛かるし。』
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