てーつなご。
『それに俺カップ麺しか
まともにできねぇーのに…』
……ジーーー
またあの視線を感じるのは気のせい
だろうか…
「あら歩ちゃん、テレビ終わったの?」
気のせいじゃないのかよ…
「うん、あのね、終わったの。
…………あのね、あゆ、迷惑かけ
ないから、だから………」
歩はわかりきった作り笑顔を
一生懸命しながら、こっちを
みてくる。まるで嫌われないよう
必死みたいだ。
「歩ちゃん、おばちゃん達迷惑
だなんて思ってないのよ?」
『……ッだ~~
もう分かったから、俺が責任持って
面倒みてやるから。そんな変な作り
笑顔やめろ!!』
………シーン
言ってしまった。
でもこんな小さな子のあんな
姿をこれ以上見ていられなかった。
「俊平…
母さん嬉しいよ…
歩ちゃん、今日からこのお兄ちゃん
が歩ちゃんのママ代わりだよ♪
じゃんじゃん甘えていいからね!!
っじゃ俊平、あとよろしくね~♪」
ママ代わりって…
せめて男にしてくれよな…
母さんは、それだけ言うと
さっさとどこかへ行ってしまった。