あなたのにおい



家に向かっていると
ふと誰かに声をかけられた。



「よっ!もしかして俺のこと考えてた?」



例の直哉だ。
なんかドキドキしちゃうな…



「そっそんな訳ないでしょ!今日の夕飯のこと考えてたの~」



嘘。
今まで
付き合っちゃおうかとか
付き合ったらどんな感じだろうとかしか
考えれなかった。



「お前食いすぎて太んなよ。太ったら、コクったの撤回~」


二人で笑いながら帰った。

やっぱり何でもわかっちゃうのかな?


「付き合ってもいいよ…」

自分でもビックリした
何故か言いたくなって
つい言ってしまった…


「えっ…マジかよ!めっちゃ嬉しい。」


そういった瞬間
抱きしめられた。


温かくて
直哉のにおいがした…



そうか
私、やっぱり直哉がすきだったんだ。
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