桜の記憶


「さぁ、病室に戻ろう」


私の背中を大きな手のひらで押すとそう言った。


「先生、私…もういいんです。記憶が戻ったところで、喜んだり嬉しいと思える事なんてないと思うから…なら私は諦めを選びます」


私は長々と真面目にそう言った。


なのに、

「ははははっ」

と先生は笑った。

「なにがおかしいんですか?」

「いやぁ。君みたいな若い子がそんなことを言うなんて意外だったからね」


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