お兄ちゃんに恋をする。
1.兄とキスしました。



好きになっては、いけないと分かっていた。
それでも、好きになったの…


傷ついても、泣いても…


“お兄ちゃん、愛してる。”



私の小さい頃の夢は、お兄ちゃんのお嫁さんだった。


お母さんが遊んでる小さい私とお兄ちゃんを見て、言った。


「美優と優希は、本当に仲良いわね~」


小さい私は、笑って、言った…
「美優っ、兄しゃんと結婚ちゅるっ」


お母さんは、苦笑いをした。

「美優っ、それは、ダメなのっ…」

お母さんは、困った顔で、言った。

小さい私は、お母さんを困らせないように、それ以上、何も言っちゃいけないと悟った。


そして、今や高校生になった私、喜谷 美優【キタニ ミユ】。


お兄ちゃんは、私より2歳年上だから、高3だ。


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