叶わない恋に、恋をした


大塚くんはごろんと草っぱらのところに寝転がる。


ポンポン、と大塚くんが自分の隣をたたくので私は大人しくそこに座る。


「いい天気ー」


「うん、だね。」


「高峰さんはさ、」


「ん?」


「いつから相楽のことが好きなのー?」


ふと、大塚くんを見ると目を瞑っていた。
きっと太陽の日差しが眩しいのだろう。


「だからね、大塚くん。私、相楽くんのことは好きとかじゃなくて…」


「でも言ったー。今日言ったじゃんー。しいてゆうならって言ったー」


「そ、それはだって、大塚くんが…」


「ふふ、ごめん。いじめるつもりじゃないんだよ」


だけど、ちゃんとした気持ちがわからなきゃ、なんもしてやれねーからさ、嘘はなしだよ。と、彼が温度のない声で言うものだから、なんか好きじゃないとゆうのも今更な気がして…


「つい、最近かな?うん、ほんと…ここ一週間くらい前から、その…好きなんだと思う。」



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