叶わない恋に、恋をした
「高峰さんは?誰かと付き合ったりしてるの?」
「ううん。私、そういうの疎いから」
その質問に恥ずかしいやら、少し情けないやらと思いながらそう答える。
「えー、うそだぁ!もったいない」
大塚くんは、オーバーリアクションの天才です。
「そんなに綺麗な顔してて‥、ってわかった。高峰さんは面食いだな?」
ふふん、と鼻をならして彼は言う。
「え、違うよ!……多分」
「やっぱりなぁ!どんな人が好み?ね?どんな人?」
今、視界に入っている貴方がタイプですが。とは言えない。
「んー、とねぇ……」
「じゃあさじゃあさ、このクラスの中からしいてゆうなら。ってのはどうかな?」
ですから、貴方です…とはやはり言えず。