フルムーン~月夜の旋律~
闇夜が?!
私は今まで、ほとんど下のレベルのヤツにしか会ったことがない。
……安曇が言うには、中ボスレベル。
腕には自信があるけど、油断はできない。
「屋上で向かえ撃っても不利だ。校内に行くぞ!」
「ちょっ……?!」
安曇は、私と結衣の腕をつかんで校内に連れ込む。
安曇は何を考えているの?
校内に入ったら、一般生徒達が……。
しかし、1つ疑問が浮いた。
なんで誰の声もしないの……?
まだ休み時間だよ?
辺りを見渡すと、生徒並びに先生が倒れていた。
……どうなっているの?
自問自答を必死に繰り返した。
……ある1つの答えが浮かぶ。
「安曇!これって………!」
「……おう。奴らの仕業だ。」
奴ら……つまり、闇夜のこと。
闇夜が妖血を見分けるための、手段。