フルムーン~月夜の旋律~
~会議室side~
えっ………?
この人たちだれなの?
私とあの変なヤツらの間には10列ぐらいの机と椅子。
ちょうど会議室の端と端だ。
黒いマントに顔には仮面……。
見るからに怪しいし。
〈ターゲット確認。〉
〈捕獲を開始します。〉
なんか言ってる~!
しかも、捕獲って言った?!
「ちょっと……どういうこと?」
その問いかけに返事はない。
何故か、急に学校の人たちは気絶し、揺らしても起きなかった。
誰かしら先生がいると思って近くの会議室に来たらこれだ。
全く今の状況が理解できない。
……でも、とりあえず逃げた方がよさそう。
私は、すぐ近くのドアから逃げようとした。
……が。
___ドーンっ!
あの怪しいヤツらが猛スピードで突っ込んできた。
一人はドアを塞ぎ、もう一人は私を突き飛ばした。
《ドーンっ》この音はそのときのものだ。
てか、痛い……。
幸いにも、頭は打たなかった。
にしても、アイツらの動きは人間じゃないよ!
何なのコイツら!
そんなこと考えているなか、ヤツらは近付いてくる。
もう……こうなったら……奥の手!
私は、制服のポケットから、御札を数枚出そうとした。
そのとき。
__ガラガラっバン!
後ろのほうのドアから誰か入ってきた。