フルムーン~月夜の旋律~
__ガラガラっバン!
私は、思いっきり会議室のドアを開けた。
視界に入ってきたのは、御札を構えている少女だった。
「まっ、真由美?!」
「あれ?!美月!」
私は驚く。
視界に入ったその少女は…親友の真由美だったからだ。
真由美は私が妖血だと知っているから、さほど驚いていないみたい。
「美月、そいつは人間じゃないのか?」
後から入ってきた、安曇が驚きの声をあげる。
「そうなんだけど……!」
__カッカッ!
私たちをめがけて、小刀が飛んできた。
……闇夜の奴らだ。
まったく!
人が話してる最中なのに!
〈ターゲット3人確認。〉
〈各々、数値150を超えている。〉
〈攻撃許可を受けた。戦闘を開始する。〉
〈了解。〉
奴らが剣を構える。
「まぁ、話は後だ。油断すんなよ、美月!」
「ふんっ。バカにしないでよね。」
私は炎華を構え、軽く笑って答える。
「ピンチになったら言えよ。」
そう言いながら、安曇が手を前につき出す。
そして、その手に薙刀が現れ、構える。
「ちょっと!私を忘れてません?!」
真由美も一緒に参戦してくれるみたいだ。
御札を再び、構え直す。
闇夜の奴らは、私と安曇を狙って突っ込んでくる。
___会議室での戦闘が始まった。