フルムーン~月夜の旋律~
“得体のしれない何か”何だか意味深だ。
「なにそれ。得体のしれない何かって。」
「気配を感じたんだよ、闇夜が来たときと同時にな。」
同時に?
と言うことは、闇夜に関係あるのかな?
「真由美は何か感じ取ったの?」
「う~ん。ちょっと変わった妖気は少し感じる。」
真由美も何か感じ取っているみたい。
何だろう。
このはきっりしないもの……。
うぅ~ん。はっきりしなくて気持ち悪っ!
“得体のしれない何か”の出現。
中ボスレベルの闇夜の集団襲撃。
__こんなに変な事が頻発するなんて。
「あ~あ。何か忙しくなりそうだなぁ」
「そうだな。闇夜に何か発展があったのかもしれない」
「ま、いっか。全部倒せばいいことだし。」
……この事についてはもう考えるの止めよう。
考え出したらきりがないもん。
「私も協力するよ、美月。」
「うん。頼りにしてる。」
「美月は俺が守るから安心しろ?」
……変な台詞が聞こえたら気がするけどスルーしとこう。
「…優月が帰ってくる頃だねー。真由美、夕飯手伝ってくれる?」
「はいは~い♪」
私達は台所へ向かった。
項垂れてる安曇は放っておこう。
『ただいま~!』
優月の元気な声が聞こえる。
『今日はカレーにしようと思って。』
人数も多いこともあって、今夜はカレーらしい。
「ほらっ!安曇も手伝うんだよ?」
「おぅ……」