愛をくれた神様
それは、居酒屋や電気ショップとかの何かのチラシのハガキではなく、ごく普通の一般的なハガキだった。 あぐらをかき扇風機をつけ、ハガキをひっくり返す。
宛先は新潟県の住所だった。子供っぽい、大きな字が書きなぐられていた。僕は首をかしげた。そこの住所が気になった。
僕たちが子供のころ住んでいた場所はたしかこのあたりではなかったか。
あの頃の記憶は、曖昧だから定かではないが。何せ、そこに僕がすんでいたのは七歳までだった。
宛先が新潟県にも関わらず大阪のここの住所に届いた謎はすぐにとけた。
左下に、赤いハンコが押されてあった。「この郵便物は、料金不足のため、返却します」 とあったのだ。
左端にでかでかと書かれた宛先の住所をたどる。雑な子供の字だが、たしかにここの住所だった。 名前は書いていなかった。