愛をくれた神様
かおりの話・無限ループ
おとといから、ほとんど眠っていなかった。
目をつぶり休もうとすると、耳鳴りがし、体が眠ることを拒否してくる。気が付くと私は色んな友達にメールや電話をしブログを読んだり、携帯を眺めながら、朝を迎えているのだった。
めったに飲めないビールの泡に、目がちかちかする。 口を近づける。ふわっと、泡からビールがはじけきついアルコールが鼻孔をつき、頭がくらくらした。
眠るなと言っている、と私は思った。 眠るな、と、眠ると色んな事が出てきてうずもれそうになる。
私は、オレンジジュースのような、その液体を飲み干した。
私はわざと自分が飲めないものばかり飲んだ。きついものを飲んでしまえば、死産、流産の可能性が高くなる。死んだらいい、この子も裕樹も。
「赤ちゃんいるかも知れないんでしょ。飲まないほうがいいんじゃないの?」
香奈が言う。
「……。」