愛をくれた神様

香奈…。

私は急遽香奈に呼び出されたのである。
妊娠したかもしれないと言うことは、裕樹以外誰にも話していなかった。

黙って香奈を見つめると香奈は言った

「昨日裕樹が言ってたから…どうするの?」

香奈は、さっきからほとんど焼き鳥とビールを口につけずまっすぐ私を見ていった。 私の問題なのに香奈のほうが真剣だった。私は拍子ぬけしていた。 もちろん香奈に妊娠の話を聞いてもらうために呼び出したのだが、まさか香奈から投げかけてくるとは思わなかった。

「裕樹、香奈といたの?。」

私は聞いた。

「…昨日。川上くんと飲んでたら、裕樹も恵美たちと、いつもの店で飲んでかたら。店のみんなの話題になってたよ。

香奈は言った。

< 31 / 64 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop