愛をくれた神様
香奈…。
私は急遽香奈に呼び出されたのである。
妊娠したかもしれないと言うことは、裕樹以外誰にも話していなかった。
黙って香奈を見つめると香奈は言った
「昨日裕樹が言ってたから…どうするの?」
香奈は、さっきからほとんど焼き鳥とビールを口につけずまっすぐ私を見ていった。 私の問題なのに香奈のほうが真剣だった。私は拍子ぬけしていた。 もちろん香奈に妊娠の話を聞いてもらうために呼び出したのだが、まさか香奈から投げかけてくるとは思わなかった。
「裕樹、香奈といたの?。」
私は聞いた。
「…昨日。川上くんと飲んでたら、裕樹も恵美たちと、いつもの店で飲んでかたら。店のみんなの話題になってたよ。
香奈は言った。