廻音
3
何時までもアップルティーを口にしようとしない姉に何故か苛立ちを覚え、勢いをつけて立ち上がる。
「ねぇ!お姉ちゃんち行こう。」
コクリと頷いて姉も静かに席を立った。
目の前に並ぶ玩具を買って貰えない子どもが、泣き出しそうな表情をしていた。
カップの中身に何を期待していたのか解らない。
けれどその行動は非生産的に思えた。
未来を突き進むと決めた姉らしくもない。
だから余計に憤りを感じたのかもしれない。
直ぐに此処から連れ出したかった。
「ねぇ!お姉ちゃんち行こう。」
コクリと頷いて姉も静かに席を立った。
目の前に並ぶ玩具を買って貰えない子どもが、泣き出しそうな表情をしていた。
カップの中身に何を期待していたのか解らない。
けれどその行動は非生産的に思えた。
未来を突き進むと決めた姉らしくもない。
だから余計に憤りを感じたのかもしれない。
直ぐに此処から連れ出したかった。