廻音
翌朝の月曜日。
彼は私の部屋からそのまま出勤した。
私も朝からバイトだったから、一緒に部屋を出た。

一緒に出たもんだから、「ちゃんと鍵閉めなさい。」と、持ち主ですら何処にあったのかも判らない鍵を渡された。

素直に閉めれば「良い子だね。」と頭を撫でられる。

私は子供か。
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