廻音
途中までは一緒に歩いて、別れ道で彼は駅へ、私はバイト先である雑貨屋へ向かう。

このバイトを選んだのは、近所な事は勿論、大好きなアンティーク調の商品と店内。
店内を飾る家具や壁紙もメルヘンだ。

姉が御伽噺でバイトをしている事がすごく羨ましかった頃、いつもと違う道で大学に向かっている時に、新装オープンしたこの店を発見した。

客として通っていた時から憧れていたお姉さんは、仕事仲間になった今も変わらず、気さくで優しく、とても可愛らしい先輩だ。
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