廻音
「あれ…。」
食卓の上に広がる光景に目を丸くする。
丸くしたり点にしたり、大忙しだ。

「御飯…。」

「うん。この前のお礼。たまには俺も廻音に振舞いたいから。」

付き合いを始めて数年になるが、來玖さんの手料理は実は初めてだ。

感激した私の胃袋は、一気に空腹を訴えた。

早速椅子に座る。
照れ臭そうな來玖さんが可愛い。
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