廻音
だから、だからもう、お姉ちゃんに会ったりしないでね?

ギュッと抱きついた私の躰に、優しく包み込む來玖さんの掌。
この温かさが、子守唄の様な彼の呼吸が、ずっと続けばいい。

壊れる物なんて無いと、錯覚した。
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