廻音
「お姉ちゃん…。チャラだよね?」

今度は私の言葉に三人は戸惑った。

それよりも早かった私の動きを、彼等はどう見たのだろ。

己の目に映る景色はまるでスローモーションで、
赤いしぶきが、滴まで見えてしまいそうだ。
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