廻音
「…カッ…ハ………」

淡いピンク色の花柄の壁紙だった。
質素な部屋だから、と雰囲気を変えたいと選んだ壁紙。

元のピンクを忘れる程の真っ赤が咲いた。

パックリと開いた頬。
尋常じゃない赤の量に笑ってしまいそうだ。
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