蜜色トライアングル ~Edges of precise jade



紅い頂点に触れられ、思わず声が漏れる。

圭斗は指先で頂点の周りをなぞり、抓んだ。

与えられた刺激に、体の芯にじんと痺れが走る。

圭斗の指先が動くたび、痺れが体に広がっていく。


「……あ……っ、ん……」

「可愛い、木葉……」


圭斗は熱っぽい声で囁き、木葉のスカートを下ろした。

凛花に選んでもらった、白いレースのショーツが露わになる。

圭斗はそれを見、うっすらと笑った。


「こんな可愛い下着、……誰のためにつけたの?」

「……」

「汚すわけにはいかないからね。取るよ?」


圭斗は木葉の唇にキスを落としながら、片手で手早くショーツを抜き取った。

木葉は何が何だかわからないまま圭斗に身を任せていた。


――――圭斗は何かを勘違いしている。


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