蜜色トライアングル ~Edges of precise jade



木葉は朦朧とした頭で圭斗を見た。

圭斗は痛ましげな、切羽詰まった瞳で木葉を見つめる。

木葉は圭斗の言葉の意味を考える暇もなく、再び襲ってきた快楽に身を委ねた。


「――――っ!」


圭斗の指が花芽を苛み、もう片方の手で木葉の胸を揉み、その頂点に口づける。

ざらりとした感触に木葉は背を仰け反らせた。

――――耐えられない。


木葉は快楽の高まりとともに、我知らず声を上げていた。


「……あっ、はっ……っ!」

「力を抜いて。何も考えないで?」

「ぁんっ、あ……ぁあ――っ!」


白い世界に飛ばされ、高みから突き落とされる。

何度も花芽を擦られ、抓まれて……木葉はそのたびに高められ、落とされる。

……何度そうされただろうか。

脱力し、頬を上気させた木葉の足を圭斗が左右にぐいと開いた。

足の間からとろりと透明な液体が溢れる。


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