蜜色トライアングル ~Edges of precise jade



熱を帯びた圭斗の瞳が切なげに木葉を見る。

その瞳に深い想いを感じ、木葉はひくっと喉を鳴らした。

そんな木葉を圭斗はさらに強く抱きしめる。

もう離さない、とでもいうかのように……。


「愛してる……っ」

「……っ……」

「木葉が誰を好きでもいい。木葉はもう、おれのものだ。誰にも渡さない」


圭斗は叫ぶように言い、木葉の唇に深く口づけた。

呼吸もままならない木葉の唇を強引に開き、舌を絡める。


やがて強張った体を宥めるように、圭斗の指が花芽に触れた。

優しく撫でられ、繋がっている部分にじんと疼きが広がる。

痛みに身を強張らせていた木葉だったが、与えられる刺激に、じわりと痛み以外のものが混ざるのを感じた。

……体の奥の方から湧き上がる、快感。

やがて圭斗がゆっくりと動き出した。

それに伴い、繋がっている部分が熱くなっていく。



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