蜜色トライアングル ~Edges of precise jade


圭斗はぐっと目を瞑り、シーツを胸の下まで引き下ろした。

白く形の良い胸が露わになる。

圭斗は極力それを見ないようにし、心臓の上に耳を当てた。

聴診器がないのではっきりとはわからないが、心音は正常だ。

不整脈もない。


一通りバイタルを確認したところで、圭斗はシーツを元に戻した。

……はっきり言って拷問だ。

圭斗は目元を片手で覆った。


「はぁ……」


命の危険はない。

一時間もすれば元に戻るだろう。

が。


この状態の木葉をこのまま放って帰れるはずもない。

圭斗は木葉の頬を両手でつつみ、至近距離で名前を呼んだ。


「木葉」

「……っ……う……」

「木葉、おれだ。わかるか?」


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