蜜色トライアングル ~Edges of precise jade



圭斗の指が確認するように、胃やへその周りを押す。

その指はやがて胸のふくらみの上に来た。

さほど大きくないが形の良い胸が、圭斗の指でふにっと揺れる。

その感触に、木葉はびくっとした。


この指があの夜、自分の……に触れて……、そして……。

…………。

……。

触れられたことを思い出すと、頭にかっと血が上る。

診察中なのにこんなことを思い出す自分は、変なのかもしれない。


思わず視線を逸らした木葉に、圭斗はくすりと笑った。


「肺や胃は異常なさそうだね」

「……」

「あとは腸かな」


すっと圭斗の指がへその下に触れる。

木葉は体の芯がびくっとするのを感じた。

診察だとわかっていても体が緊張してしまう。


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