蜜色トライアングル ~Edges of precise jade
<side.圭斗>
部屋に差し込む、軟らかい月明かりの下。
白い躰を組み敷き、圭斗は木葉を見下ろした。
もう乙女ではないのに、恥じらい戸惑う姿は前と変わらない。
何度こうしても、木葉は圭斗の下で躊躇いがちに可愛い声をもらす。
――――たまらない。
圭斗は自分が木葉に溺れているのを感じていた。
「……っ、ぁあっ……」
黒髪を布団に散らし、頬を染める木葉の姿に心を鷲掴みにされる。
前は、ただ傍で見ているだけで良かったのに……。
木葉が自分に向ける、信頼に満ちた目。
それだけで満足できた。
なのに……。
「……けいちゃ……あっ」
指先に触れる、温かく透明な液体。
中にそっと指を入れると、圭斗の指に絡まるように蠢く。
圭斗は指を入れたまま唇を寄せ、花芽を抓んだ。