蜜色トライアングル ~Edges of precise jade



「……制御できなくなったら、ごめん」

「え……」

「木葉も、おれを感じて……」


言葉とともに、ゆっくりと動き出す。

圭斗を包み込むそこは、熱くうねってぬめりとともに締め付ける。

―――― 一瞬で天に飛ばされそうな、快楽。

必死に堪える圭斗の下で、木葉はとろんとした目で快楽に身を委ねている。


「……気持ちいい? 木葉……」

「……ん……気持ちいい……」


素直に言う木葉がとても愛おしい。

圭斗は木葉の唇にキスを落とした。


――――もう、離せない。


幼い頃からの恋心は大樹に育ち、その枝に雁字搦めにされ、もうどうすることもできない。

圭斗はゆっくりと動きながら木葉の両頬を両手で包んだ。


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