蜜色トライアングル ~Edges of precise jade
驚いた木葉に、圭斗は笑顔を浮かべて木葉の唇に素早く口づけた。
唇はそのまま木葉の唇を割り、深く侵入していく。
絡まる舌に、その甘さに、木葉は驚き息を飲んだ。
「……っ!?」
いつのまにか圭斗の腕が木葉の背に回っている。
しかもシーツの間から見える肩は……裸だ。
やがて唇が離れ、透明な糸がつうっと引く。
驚き身を起しかけた木葉は、自身も一糸まとわぬ姿であることに気が付いた。
「え……ええっ!?」
かつてない衝撃が木葉を襲う。
目を白黒させた木葉に、圭斗はにっこりと笑った。
「おはよう、木葉」
「……」
「よく眠れた?」
眠れた……には眠れた気がする。
しかし問題はそこではない。
驚き何も言えない木葉に、圭斗はいつもの微笑みを浮かべる。